あなたの会社では 1on1ミーティング を実施していますか?
1on1ミーティングでは、部下や後輩にどのように接していますか?
1on1ミーティング は、部下や後輩と1対1で対話をしながら、あなたがファシリテーターとなって、成功体験やミスなどを話させ、言葉にすることで思考の整理を促す効果があります。
思考を整理することで新しいビジョン形成につながり、部下や後輩のモチベーションの向上や維持に大いに影響を及ぼします。
1on1ミーティング では、リーダーである あなたの傾聴力が試されています。
傾聴とは「相手の話に耳を傾ける。」ことと説明されています。
「うなづき」や「あいづち」をしながら、心の耳と目で相手の話しを受け止めます。
しかし、傾聴力がついていないと「うざい」と思われてしまい、その場の空気が凍いてしまうことも!
リーダーには、自然に傾聴するスキルが必要なのです。
私がNLPビジネスコーチングやLABプロファイル®のセミナーを開催して、傾聴のテーマを取り上げると「意外だった。」という声をよく耳にします。
お話しを伺ってみると、「傾聴」は「ラポールを形成して相手の話を聴く。」だけではなく、「相手のモチベーションを高めたり維持することが目的である。」ということ思っていなかったそうです。
近年、1on1ミーティングを採用し始める組織様は年々増加傾向にあります。しかしながら、真の目的を理解している企業様は少ないように思えます。
1on1ミーティングを採用する場合は「何をどうするか?」と合わせて「なぜ?必要なのか?」も合わせて周知する必要があります。また、リーダーはスペシャリストとまではいかなくとも、コーチングのスキルは1on1ミーティングでは使いこなさなければなりません。
1on1ミーティングでは、相手の言葉を意識して聞き取りましょう。
人は、未来に希望を持っているのか?それともなければ未来に不安を持っているのか?によって使う言葉は変わってきます。
例えば、チャレンジをテーマに取ってみても、
・もっともっとチャレンジしたいんです。
・問題を回避するためにチャレンジしたいんです。
という人もいます。また、
・次は別のことをやりたいんです。
・周りの人や情況をみながら、別のことにチャレンジしたいんです。
という人もいます。
上段は行動的な言葉が使われていますね。
下段は問題回避的な言葉が使われていますね。
このように人が使用する言葉は思考パターンによって変わります。
ちなみに、上段の未来に希望を持っている目的志向パターンを持つ人は「目的思考型」といい、下段の未来に不安を持っており問題を回避するパターンを持つ人は「問題回避型」と呼びます。
「あなたはあなたの言葉を使って」1on1ミーティングを進めてしまいがちです。
もし、あなたが目的思考型の人に「まずはゴール達成を阻害する要因を洗いださないとね。」と言っても目的志向型の人の心には響きません。
逆に、問題回避型の人に「細かいことは気にせずに先に進んでごらん。」と言っても、相手は不安になるばかりでモチベーションを下げてしまうのです。
あなたの言葉で部下や後輩に話してしまうと、同じ思考パターンの部下や後輩のモチベーションは上がりますが、違う思考パターンの部下や後輩のモチベーションを下げてしまう可能性もあります。
これでは本末転倒ですね。
部下や後輩の使う言葉を傾聴しながら、部下や後輩がどの思考パターンなのか知る必要があります。
コーチング風に話しを進めると
目的志向型には「どんどん、思ったことを進めてみた方がよさそうだね。」と声をかけるべきでしょう。
この言葉に目的志向は反応し、モチベーションが上がります。
そしてモチベーションが上がった後に「とはいえ様々な課題があるのは解るよね?」と、一瞬本人に考えさせる質問をし、「あなたが成長するためには、その課題も見つけながら進めてみたらどうだろうね。」と、問題回避も意識させつつ進めるというテクニックを使います。
問題回避型には「いろんな問題や課題が山積みだよね。」と声をかけると「そうなんです!」とモチベーションが高まります。
このようにしながら、問題回避型のモチベーションを上げるのです。
そしてその後に「とはいえ、目指すべきゴールは見えているのかな?問題や課題を乗り越えたときどんなメリットが待っているのか、ちゃんとイメージしてぶらさないようにね。」と目的を意識させるテクニックを使います。
人は自分が思っていることを分かってもらうと嬉しくなるものです。
1on1ミーティングは、リーダーの傾聴力が影響します。
傾聴のテクニックは、認知心理学や言語心理学などの基本事項と深いつながりがあります。NLPやLABプロファイル®ではこれらの学びを簡単にしてくれる知識体系です。 一度触れてみるといいかもしれませんね。