「安全衛生や品質保全などのルールを制定したが、なかなか全員がそれを守ってくれない・・・・・。」
こんなご相談が後を絶ちません。
その相談のほとんどは
「ルールを制定し、教育訓練を展開しながらルールを周知している。
教育訓練記録まで書いてもらい、自覚を促しているのにルールが守られない」
といったケースです。
やることはやっているのに、 ルールの周知徹底 ができない・・・・
今回は、 ルールの周知徹底 についてのおはなしです。
ルール遵守に対する説得力と説明力が高まります。
例えば、目の前に問題や課題が立ちはだかったとしましょう。
あなたは、その問題解決に向けて考え、行動を起こすでしょう。
しかし、こんな経験はありませんか?
「以前発生した問題なのに、また同じことが起きてしまった・・・・・
ルールも変更して、その問題が再発しないよう改善をしたはずなのに」
問題の再発は、タイムロスを生み業務効率の低下を招きます。
また、ワークモチベーションにも悪影響を及ぼします。
そして、この悪循環が起きてしまうと、さらなる効率低下を招いてしまいます。
例えば「ルールを守らない」といった問題が、あなたの職場で起きたとします。
そして、その ルールの周知徹底 と励行を部下や後輩に指示したとしましょう。
ところが、なかなかルールの徹底が浸透しないことってありませんか?
この原因として、人にはルールに対する価値観があり、この価値観の違いがルールの浸透を阻害し、浸透していかないことが考えられます。
人のルールに対する価値観(捉え方)には、いくつかのパターンがあることが、言語心理や認知心理から解っています。
そのパターンとは
・私が守るべきルールは、あなたも守るべきである(個人型)
・私が守るべきルールは、守るが、あなたが決めたルールは、私には関係ない(無関心型)
・私が守るべきルールは、あなたが決めたルールだ(迎合型)
・私が守るべきルールは、守るが、あなたにはあなたのルールがある(寛容型)
一般的に組織内では、個人型と迎合型が多く存在し、ルールによる業務統制が展開されます。
これは、ルールを決める人と、決められたルールを守る人から構成されているコトが前提です。
ところが、ルールに関する人の認知パターンには無関心型と寛容型も存在しています。
この2つのパターンでは、決められたルールを守るというより、自分で決めたルール以外は守る気が無いというパターンです。
すると、先ほどの前提条件が崩れてしまい、ルールの周知徹底はできなくなるのです。
無関心型と寛容型は、自分で決めたルールは守るという特長があるため、ルール作りに少しでも参加させることでルールを守るようになります。
人には、ルールに対する価値観(認知パターン)があり、その価値観でルールを受け入れるか受け入れないかを決めています。
ルール遵守の指示をしても、人によって理解が違ってしまう。
人にはルールの理解パターンがある。
ルールの理解パターンは4種類。
ルールの周知徹底 の前に、人のルールに対する認知パターンを学び、マネジメントに取り入れてみませんか?
私たちは、管理職や次世代リーダー向けに、人の認知パターンに関する研修(インハウス)で開催しています。
今回の ルールの周知徹底 に関することや、目的目標管理、問題解決などにも「認知パターン」はマネジメントに活かすことができますので、ぜひお問い合わせください。
そして、このブログの内容はインターネットラジオspoonでも配信します!
ブログ公開の8月29日(月)、深夜23時ころから、インターネットラジオ spoon に乗せて 恒例の音声解説もします。
こちらも、 ぜひお聴きください。
https://www.spooncast.net/jp/@evipoppo3
この番組では、解説者である 坂田とリスナーが チャットで繋がり、 質問や 雑談などができるので、ちょっとした 疑問やご意見など ぜひお聞かせくださると、坂田は小躍りをしながら喜びます(笑)。
もちろん、 このブログの コメント欄でも 質問や ご意見を お待ちしております。
よろしくお願いします。