「若手の育成は、計算通りにいかないね~」
マイスターと若手育成について話をしてでてきた言葉。
たしかに「そうだよな~」と私は思いました。
なぜ?経験則通りやってみても上手くいかないのか?
だれもが感じていることなんですね。
ということは!私が、マイスターの前で教え方のノウハウを語ったとしても使えっこないじゃん!
ほんと、計算通りにいかないですね。トホホ
今日は、マイスターと技能伝承についてのおはなしの3回目です。
マイスターに向けた教え方セミナーの予定が想定外の方向に。
最高峰の技術と技能を持つマイスターに「教え方を教えても」まさに釈迦に説法。
ノーマルレベルのセミナーでは満足なんて得られない。
マイスターの反応や言葉を耳にしながら、柔軟に切り返す。
そして、また反応をみて次の手を打つ。
セミナー講師の「連続必技」で体当たり!
セミナーを進める時には、
計画されたコンテンツを進めるより、ほのぼのとしながらもきめ細かい研修を進め受講生が何かに気付き、これを具体的事例をもって言葉や文字にすることで成果を出せます。
気づきっぱなしにせず、必ず4MATを用いてアウトプットすることが大切です。
今回の「秘技セミナー」でも、技能伝承に必要ないくつかの気付きを見つけることができました。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
マイスター達の話と私の経験や知識と融合させるように話を進めて気付いたことは「自分が習った通りのやり方で部下や後輩に伝えている。」ということ。
以下の3つの事柄がマイスターの教え方に影響しているようでした。
今回は一番上の「学習プロセス」について記載します。
学習プロセスは、マイスターから話を聞いたり、マニュアル本を読んだりしながらやり方を学び、自ら失敗を繰り返し正解を導けるまで習い続ける一連の流れをいいます。
このお話をしたところ、マイスター自身も卓越した技能を身に付けるために
この「学習プロセス」を繰り返したとのことでした。
マイスターの教え方は、自らが歩んだ学習プロセスに大きく影響を受けているのです。
私自身も振り返ると、自分が理解したプロセスでしか教えることができないです。
しかし、学習プロセスは人によって受け入れやすいプロセスと受け入れにくいプロセスがあります。
例えば、実習中心の訓練を受け入れやすい人もいれば、まずは座学からの方が受け入れやすいという人もいます。
さらに学習方法について視野を広げると、前回のブログにも書いたように人によって「納得モード」が異なっていたり、
認知方法も視覚優位・聴覚優位・情動優位というように人それぞれ異なります。
もちろん若手にも受け入れやすい学習プロセスがあるのです。
教える側と教わる側のギャップが、技能伝承の壁となっているのです。
難しく理解をしたら、難しくしか伝えられない。
シンプルに理解をしたら、シンプルに伝えられる。
じゃ、どうすればいいのか?
今回の続きは残りの状況的学習と一般化を含めて、次回お話致します。