ここしばらくは 「なぜなぜ分析」 についてブログをお届けしています。
これまでは「なぜなぜ分析」の”前段取り”の部分を中心にお話について語ってきました。
「なぜなぜ分析」を実施する前段取りがなぜ必要かというと、多くの組織において、「なぜなぜ分析」が上手くいっていない・もしくは失敗している原因が「なぜなぜ分析」を行う、前段取り部分にあるからです。
なぜなぜ分析をファシリテートする (円滑に進める) ためには、以下の3つがポイントとなります。
これらは、問題解決の良し悪しを決める要因ともなります。
今日は問題解決とメンタルモデルについておはなしをします。
かたや思考術で、かたや心理学の異次元な組み合わせですが、スマートな問題解決をすすめるヒントをお伝えします。
正直に告白すると、私坂田自身も「なぜなぜ分析」に深い悩みを抱えた時代がありました。
上司に「おい、こんなの ”なぜなぜ分析” でカンタンに解決できるだろ! 「なぜ」を5回繰り返せば真因は見つかるもんだ!」
と言われて、私坂田はそれを素直に信じてしまいました。
実際に「なぜなぜ分析」をやってみても、なぜを5回繰り返しても真因に到達しない、5回繰り返してもうまくいかない、ということが頻繁に発生しました。
若かりし頃の私は「なぜ?なぜなぜ分析が上手くいかないのか?」について悩み続けていました。
同じようなお悩みをかかえているかたも少なくないようです。
こんな状態が続き、いつまでも悩みは解決しませんでした。こういう状態が長く続いてしまうと、組織全体の”劣化”が起きるのではと心配が増すばかりでした。
今になって修行時代を振り返って、「なぜを5回繰り返しただけでは真因に辿り着かなかった要因は何か?」と考えると、以下の4つの要因がありました。
なぜなぜ分析は下図のようになぜを繰り返すことによって、問題の真因を発見し改善策をだすシンプルな思考方法です。
しかし、シンプルな故に日頃からのモノゴトの考え方・モノゴトのみかた(メンタルモデル)を育成しておかないと、上手く使いこなすことができません。
こんなにシンプルで解りやすい問題解決思考方法は、他にはありません。
だからといって、簡単な心構えで ”なぜなぜ思考法” に挑むと、必ず失敗します。
日頃のメンタルモデルの訓練を行い、なぜなぜ分析の失敗を回避するには、
日常行っている報連相や、対話において「問題解決力」以外のスキルを育てることが近道です。
問題解決力 以外のスキル向上も 教育訓練計画に 組み込み、展開してみてはいかがでしょうか。
下図は、問題解決力(なぜなぜ分析等)以外にも伸ばしたい、教育訓練要素です。
さらに
なぜなぜ分析をファシリテート(円滑に進める)させる ために
問題解決力の高い人材を育成する ために
問題解決量の高い組織を醸成する ために
ご参考頂けると幸いです。
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