なぜなぜ分析・労働安全・組織改善でお悩みのリーダーへ – 問題解決能力を高める研修・セミナーはお任せください!

「知ってるつもり」のなぜなぜ分析

今回は、”知ってるつもり”について、おはなしします。

なぜなぜ分析の研修を開催すると、どの回にも共通して受講者から出る言葉があります。
それは「なぜなぜ分析を知っている”つもり”でした」です。
そもそも、”つもり”とは、事実や背景から外れた「仮定」を自らメンタルモデルとして確立し、それに従って行動や思考を進めてしまうことです。

なぜなぜ分析は、「なぜを5回繰り返すと、真因にたどり着ける!」といった、比較的簡単な説明で取りかかることができる反面、誤った経験を積み重ねることで、あらぬメンタルモデルが形成されることが多い様です。

そして”つもり”のまま、分析を進めたとしても、上手く真因にたどり着けることもなく、「なぜなぜ分析をやっても意味が無い!」という、ネガティブなメンタルモデルも形成してしまうようです。

”つもり”に気づいていますか?

「知ってるつもり」「出来てるつもり」に気付くことが大切です。

なぜなぜ分析は、ロジカルシンキングとクリエイティブシンキングが混ざった思考を、順序よく、そして、漏れなく進める原因追及アプローチです。
ところが、「なぜを5回繰り返せば、真因に到達できる」という説明だけで、進められるケースが多くあり、ロジカルシンキングとクリエイティブシンキングを意識しないまま、トライしてしまうケースが多い様です。

すると、不具合現象や課題に対する”真因”に到達できず、「なぜなぜ分析」をやっても意味が無い!と感じてしまう方が多い様です。

なぜなぜ分析には、それを進めるための「思考方法」があります。
この方法をシッカリと学び、実践すると、真因を追及しやすくなります。
しかし、前述の通り「つもり」が多いため、なぜなぜ分析を実践しても、真因にたどり着けないケースが発生しています。
そこで私は、この研修を担当するとき、「つもり」に”いかに気付かせるか?”を意識して講話を進めるようにしています。

特に気付いて欲しい点は、次の3つです。
・問題の観察に時間をかけ、問題定義をする。
・論理的思考を使った分析を進める。
・原因につながる”現象”を漏れなく、自由な発想で洗いだす。

特に、「問題の観察に時間をかけ、問題定義をする」ことに時間を割かなすぎるケースが多く、驚くこともしばしば。
問題解決に挑む場合、人は、どうしても「過去の経験と知識」から、それにアプローチをかけます。
ところが、問題というものは「過去に発生したものと全く同じとは限らない」のです。
現象は同じでも、原因は、発生毎に異なっています。
そこに「過去の経験と知識」で、問題解決に挑むと、見逃す現象が発生してしまい、見逃した現象の中に”真因”が隠れていることもあります。
これらを防止するためには、同じ現象でも「過去と今」の違いに気付くことが大切です。

知ってるつもり

人によって問題の捉え方が異なる

また、問題解決に挑む場合「人によって問題の捉え方が異なる」ことも、問題解決を阻害します。
問題定義に曖昧さが残ると、チーム内で話しをしていても、話しがかみ合わないことが邪魔をして、なぜなぜ分析を邪魔します。
そして、これらの状態が続くと「なぜなぜ分析で問題解決に挑もう!」というモチベーションが下がってしまうのです。

なぜなぜ分析の例を取っても、「知ってるつもり」や「できてるつもり」に気付かせることが大切だと解ります。

学習とは、知識と経験を得るために「教える」ことも大切ですが、受講者の現状レベルとあるべき姿のギャップを気付かせ、自ら修正行動が取れるようにすることも大切です。
この修正行動の積み重ねこそが、自ら考え行動する人財として成長します。

私は研修講師を担当するとき、常に「気付きを与える」よう、教育プログラムを柔軟に変えながら進める様にしています。

・意外と知られていない「正しいなぜなぜ分析」
・「つもり」は、人のモチベーションを下げる原因
・学習は、気付きを与えることが大切

「知ってるつもり」「出来てるつもり」に気付くことが大切です。
気付きを与えるための学習を進めてみませんか?

そして、このブログの内容はインターネットラジオspoonでも配信します!

【今回も、音声解説を インターネットラジオ spoonで 生解説!】

ブログ公開の10月23日(月)、深夜23時ころから、インターネットラジオ spoon に乗せて 恒例の音声解説もします。
こちらも、 ぜひお聴きください。
https://www.spooncast.net/jp/@evipoppo3


この番組では、解説者である 坂田とリスナーが チャットで繋がり、 質問や 雑談などができるので、ちょっとした 疑問やご意見など ぜひお聞かせくださると、坂田は小躍りをしながら喜びます(笑)。
もちろん、 このブログの コメント欄でも 質問や ご意見を お待ちしております。
よろしくお願いします。

この記事を書いた人
問題/課題解決や改善活動とコーチング心理学・NLP・LABプロファイル®を組み合わせた「新5S思考術」を得意分野とし”その気にさせるきっかけ”を経営者や管理職などのリーダー向けにコンサルティング支援やセミナーを通じて広めている。企業コンサルティング支援実績は、2021年現在190件。年間延べ3400名以上に講演/セミナーを行っている。
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