形容詞 は、実は問題解決のお邪魔虫だった!?
問題解決をチームで取り組むとき、チーム内の意見がまとまらず問題解決が効率的に進まない、といったご経験はありませんか?
おまけに、このような問題解決に限って「効果的」な改善案も編みだせず、全くといって議論がファシリテートしなくなるのです。
どのようにすれば、効率的で効果的な問題解決についての議論が出来る様になるのでしょうか?
今回は、効率的な問題解決についてのおはなしです。
問題解決がスムーズになりますよ。
問題解決に挑むチームを数多く支援させていただいていると、円滑に問題解決が進むチームと、なかなか進まないチームに分かれるケースが少なくありません。
同じような問題に取りかかっているはずなのに、なぜか効率と非効率に分かれるのです。
この違いは「なぜ?」起きるのだろうかと不思議に感じていました。
そして、この2つの違いは、どうやら「問題解決のスタート時の状態」に関係していることが解ってきたのです。
この「状態」とは
【問題定義がハッキリしているチーム】は、問題解決が早いことです。
問題解決に挑む場合、チーム全体で問題の捉え方(メンタルモデル)が統一されている場合は、その問題に対してチーム自体の思考が収束的になり、議論もロジカルにります。
反対に、その定義が統一されていないと、議論が拡散的になってしまい、まとまるものも、まとまらない状況に陥ります。
具体的には、問題定義にあたり『 形容詞 』を用いている場合は、拡散的になることが解っています。
形容詞 は、問題の捉え方(メンタルモデル)が人それぞれ異なりやすく、話しがかみ合わなくなり、議論が拡散的になります。
例えば
「作業ミスが多い」などは、 形容詞 が用いられているため話が拡散しやすくなります。
また
「不良品が多い」という表現も同じように、その問題の捉え方が人によって違いを生みやすい表現です。
その他にも、少ない 早い 遅い 大きい 小さい 重い 軽い 解りにくいなども問題の捉え方が曖昧で、拡散的思考に陥りやすい表現です。
このような場合、次の様な表現に変えることで、収束的思考に切り替えることができます。
「先週よりも作業ミスが5件多い」
これは、比較対象となる「先週」の件数が入ることで、なぜ先週は少なかったのか?なぜ今週は多いのか?と論理的に考えはじめることができるため、問題解決が円滑に進みます。
問題解決を進める場合、その初期の段階では「 形容詞 」で表現をするような定義は極力避けると良いでしょう。
・問題解決は、はじめの一歩が大切。
・曖昧な問題定義はロジカルシンキングを邪魔する。
・ 形容詞 を使うと混乱する。
問題の定義は明確に!
これをやるだけで、問題解決がスムーズになりますよ。
極力「 形容詞 」を使わない問題定義の共有から初めてみましょう。
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