これを知れば面白くなる!
ブレインライティング成功 の裏にある 心理学 や 脳科学
思考の偏り はあなたの成長を阻害する!!
前回は、ブレインライティングを通じて、会議やミーティングの 『 質 』を高めることと、 次の学習効果を得ることをおはなししました。
今回は、 ファシリテーターならぜひ知っておきたい、 ブレインライティングの背景にある心理学・脳科学についてお話します。
人は背景にある理由を知ることで、 どんなシーンでも応用ができるようになります。 最後までお付き合いください。
私たちの脳が思考をする場合、 あるスイッチを入れる必要があります。
このスイッチは、 だれもが持っているスイッチです。
そのスイッチとは 「 ギャップを感じる 」 スイッチです。
ギャップを感じることで、 脳は働き始めます。
そもそも、 脳は 「 情報の隙間を埋めたがる。 」 という特性をもっています。
例えば、 Aという情報とBという情報がある場合、 AとBの間の違い ( ギャップ ) を脳が認識すると、 そのギャップの間にある事柄や関連性等を考え始めます。
これは、 誰もが持っている脳のクセなのです。
ブレインライティングでは、 自分の考えを書き出して説明すると当時に、 他人の考えにも触れることができます。
A : 自分の考え
B : 他人の考え
A と B の間に違いが生じると、 「 なぜそのような違いが生まれるのか 」 と考え始めます。
そして、 自分の考えと他人の考えを共有する方法が ブレインライティングなのです。
だから、 ブレインライティングをミーティングで活用することは効果的なのです。
ちなみに、 私は 「 A情報 と B情報 のギャップから思考が始まる 」ため、 AB理論 と呼んでいます。
書き出し整頓されたカードを眺めていると、 人によって異なる 「 思考の偏り 」 も見えてきます。
例えば、 新しい製品やサービスを顧客へリリースする時のプロセスについてブレインライティングをすると大きく分けて2つのカードが出てきます。
これも、 私たちの脳が持つ特性で、 前者を 目的志向型 、後者を 問題回避型 といいます。
ブレインライティングで書き出されたカードを見ていると、 参加者がテーマに関して
「 目的志向型 で取り組んでいるか? 」
「 問題回避型 で取り組んでいるか? 」
がわかります。 これにより、 思考の偏りを見つけ出す事ができます。
本来、 両方の思考を使いこなす 「 両刀遣い 」 が理想的ですが、 どうしてもその人の「 思考のクセ 」によってどちらかに偏ってしまうものです。
ブレインライティングで書き出されたカードを眺め、 目的志向型に偏りがある場合は 「 もう少し、 リスクを考えてみましょうか。 」 と声がけしたり、 問題回避型に偏っている様な場合は 「 目的を達成するために必要なことを考えてみましょう。 」 などの声がけをし、 偏りを極力少なくするようファシリテーションするのも手です。
2週にわたり、 ブレインライティング についてお話を進めました。
この手法は、 心理学 や 脳科学 からみても参加者の 「 思考の成長 」を促すツールであることがわかります。
参加者が慣れてくると、 45分程度で終えることもできるツールなので、 ぜひトライしてみてください。
ウダウダ進める会議より、 効果が大きいですよ。
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