年の瀬が近づき、忙しい日々を送られている方が多いのではないでしょうか?
そんな中、改善ファシリテーション研究所のブログをご覧頂きありがとうございます。
今年最後のブログ投稿は「 ヒューマンエラー 」についてお話しします。 ヒューマンエラーとは?
『 本人の注意が散漫だったため、再教育を実施した。 』というマンネリ化した是正処置を改善できます。
問題を大きく大雑把に捉えた状態で問題解決に挑むと、思考が複雑になりがちです。
その結果、脳がエネルギーを費やしすぎ、思考の質が低下したり、思考そのものをやめてしまうことにも繋がりかねません。
そんな症状の時には「問題を大雑把に捉えすぎ。」を疑ってみてください。
『 ヒューマンエラー 』を 防止 するために、問題分析に挑む時には問題を細分化し、問題定義をしシンプルに捉えることが大切です。
最低でも3つに分けて問題を捉える必要があります。
人は必ず間違いを起こします。
間違いをよく観察すると、3つのフェーズに別れます。
これは、認知 心理学 や脳科学から導き出された ヒューマンエラー の原理原則です。
ヒューマンエラー について考える時には、この3つに分けて『 なぜなぜ分析 』に取り組む必要があります。
特に多いのが、認識状態で発生するミスです。
今回は、このフェーズに絞ってお話をすすめます。
認識エラーの『 なぜなぜ分析 』を進める場合、次のような「なぜ?」からスタートをするとシンプルに進めることができます。
人の認識は目・耳・鼻・口・皮膚からの感覚・感情/心情から作りあげられるので、五感に訴えた分析をするとよいでしょう。
ある組織で『 なぜなぜ分析 』のポイントを意識しながら進めたところ、問題に対する見方が変化したり、問題解決の思考が原理原則に基づいたものへと変化しました。
その前後を比較すると『 なぜなぜ分析 』に挑むメンバー達の成長がわかります。
【現象】薬品を使用するとき、ゴーグルを装着せず、薬品投入時に薬品が目に入った。
【原因】ゴーグル装着のルールを守らなかった。
【対策】ゴーグル装着ルールを再教育し、水平展開のため他のメンバーにも行った。
【効果】ゴーグルを装着することを確認した。
【監視】三ヶ月後に再発した。
【現象】薬品を使用するとき、ゴーグルを装着せず、薬品投入時に薬品が目に入った。
【原因】薬品調整までの時間が無かったためゴーグルの装着を怠った。
(薬品置き場とゴーグル置き場の距離が25メートル、往復で50メートル離れていた。)
装着しなかったのはなぜ?
→ 時間が無かった
→ 往復50メートルあった
→ 速やかに装着できない状態であった
⇒じゃ、近くに置きましょ。
【対策】薬品置き場に、衛生を確保したボックスを配備し、速やかにゴーグルを装着できるようにした。
【効果】往復約50秒かかっていたのが3秒に短縮し、焦りをなくすとともに、薬品とゴーグルが一目で認識できるようになった。
【監視】12ヶ月間、同様の現象が発生していない。
Web無料セミナー【改善ファシリテーションのすすめ】には、毎回大勢の方にご参加頂きありがとうございます。
このWeb無料セミナーでは、約500名の改善ファシリテーターを育成した経験からわかった、問題解決に強い人材を育てるノウハウのお話をしています。
セミナー後には、無料相談コーナーもあり、悩みや質問も頂いています。
先日も「 ヒューマンエラー 系の『 なぜなぜ分析 』がうまく進まない。」というお話があり、セミナー以上に熱く語ってしまいました。
「無料で、こんなお話を聞けるだなんて、ほんといいのですか?」と言われていました。
ご相談は、もちろん無料です!
お時間の制限がありますが、なんなりとおっしゃってくださいませ。
相談コーナーを活用してみてください。
今年は、セミナーのWEB化が進み、手下(コーチ/セミナーアシスタント小林君:通称コバ♫)が映像配信技術を磨き、さらにパワーアップしたセミナーやコンサルティングをご提供できるようになりました。
youtubeチャンネルも開設し、ヒヤヒヤしながらも楽しい一年を過ごすことができました。
年明けのブログは4日よりお届けする予定でございます。
これもひとえに皆様方のおかげです。
ほんとうに、ありがとうございました。
皆様よいお年をお迎えくださいませ。
坂田和則
↓1日セミナー申込受付中です!