NLPビジネスコーチング
「改善ファシリテーション研究所」のコンテンツは随所にNLP(神経言語プログラミング) を取り入れております。
そのため、研修が楽しく、面白く、学びや気づきに繋がり、行動に起こしやすいという特徴があります。
本ページではNLPとコーチングをビジネスや仕事に直ぐに応用できる「NLPビジネスコーチング」について紹介します。
「 NLPビジネスコーチング 」へようこそ
まずはコーチングについて説明致します。近年コーチングは、オリンピックの選手(または選手団)が目標を達成するために使用されています。コーチというと馴染み深いのではないでしょうか。技術的・精神的支援を外部から受けることで、選手のパフォーマンスに大きな影響を与えています。
しかし、この言葉に対して多くの人が持っているイメージが本来とかけ離れていることも見受けられます。
定義を見直すことで、進め方や成果を見つめ直すきっかけになります。これらの原理原則を知ることで、
どのようなシーンでもあなたがコーチングスキルを発揮することができるようになります。
本文を最後まで読むことで、コーチングという新しいスキル会得に向けた冒険に出発できます。途中には、新たな発見や気付きがたくさん見つかるでしょう。また、過去の経験や知識を駆使しても理解できないことや、会得に苦労することもあると思います。
しかし、その苦労をして得た経験や、新たな知識が、あなたの頭脳の中にパターン化されたコーチングスキルを構成し、思考や行動に影響を与えることになります。それではコーチングの世界へ行ってみましょう。
目次
さあ、コーチングの冒険に勇気を持って旅立ちましょう。
どんな冒険でも、旅立つためのきっかけがあります。
新大陸の発見を求めて、大海原へ漕ぎ出すように、新大陸を発見することと同じような目的(欲望・欲求)が必要です。
また、不確実な情報を得ながら目的意欲を高めることも少なくありません。
それではこれから、コーチングについての情報をお伝えします。
そもそも、コーチングとは何を指すのでしょうか?
コーチは何をするのでしょうか?
クライアントはどのような影響を受けるのでしょうか?
コーチングの語源はコーチ(COACH)と言われています。
中世英語で「馬車、乗り物」という意味を持ちます。
意味は「鉄道や飛行機のコーチ(普通席)」という用に現代でも使われており「人を目的地まで運ぶ」という意味なのです。
野球選手を支援するコーチは、選手(クライアント)のバッティング能力を向上して一流の選手になりたいという願望に対し、実現するまでのステップを円滑に進められるよう支援します。
これをコーチングと言います。
選手の言動をつぶさに観察し、具体的にどう改善したら良いのかを絶妙のタイミングでアドバイスを与えて野球選手の成長を促します。
コーチングとはコーチが行う相手の成長を促すための支援活動の総称を指します。
コーチはクライアントの行動、思考に影響を与える立場であり、精神的な面にも影響を与えることができます。
このため、心理学という学問と密接な関係があることもコーチングの特徴です。
心理学は、認知心理学や行動分析学など多くの研究カテゴリーに分かれていますが、その中に『コーチング心理学』という専門の研究分野も存在しています。
コーチングをあなたの言葉で定義してみてください。
コーチングを自ら定義することは、あなたが会得しなければならない数々の知識や技能に対し、積極的に取り組むために必要なマインドセット(心の準備)になります。
そして、それをこれからも永遠に持ち続ける必要があります。
さて、コーチングの旅に出るにあたって、歴史を年表で見てみましょう。
あなたが知っている心理学者もいるかもしれません。
本文は、図表右下あたりの点線で囲まれた、リチャード・バンドラーとロバート・ディルツの開発したコーチングスキルに沿ってコーチングを学んでゆきます。
特に、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが
開発をした、究極のコミュニケーションテクニックである NLP(Neuro-Linguistic-Programming)がベースとなっています。
NLPは日本語では「神経言語プログラミング」と呼ばれており、コーチの技法がクライアントに大きな影響を与えることが特徴です。
NLPは、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが、卓越したコミュニケーション能力を持つ人や優れた認知療法術を持つ人が使う言葉や動きを分析することで、どのような言動が人に影響を与えるのか?
を研究し、体系的な理論に作り上げたものです。
私たちは、頭蓋骨の中に約1,300グラムの脳を持っています。
その脳が状況を認識したり、考えたり、全身の筋肉に信号を出し歩いたり、話をしたりという行動を取っています。
私たちの脳は、コンピューターのようなもので、外部からの刺激や信号がインプットされると、脳の中にストックされている「プログラム」がダウンロードされ、それによって行動をとるというプロセスを持っています。
バンドラーとグリンダーは、「人が脳に保持しているプログラムを書き換えることができたならば、人の行動を変えることができる」と考えました。
NLP理論では、プログラムを書き換える多くのテクニックが開発されています。そして、ロバート・ディルツはNLP理論を用いながら、人の考えを前向きにしたり、活動的にしたりするためのコーチング理論(NLPビジネスコーチング)を体系づけ、様々なスキームを開発しました。
あなたが前向きになれないとしたならば、過去の経験と知識で作り上げられた「プログラム」を書き換えなければいけません。
また、もしも職場の改善活動に消極的な人がいるのなら、その人が脳の中に持つ「プログラム」を書き換えない限り、活発に活動を行うことはないでしょう。
NLPビジネスコーチングでは、外部からの刺激を通じてクライアントの「プログラム」を変容させ、前向きなパフォーマンスを獲得できるようコーチングを行います。
さあ、ここからは様々な経験を通じてテクニックを会得する場面が増えてきます。
多くの人と会話をしたり、経験を積むことで、コーチングテクニックが身についてくることでしょう。
コーチは、クライアントが思うことや感じたことをより多く言葉にしたり、感情として表現できるよう促すことが大切です。
なぜならば、人は言葉にすることで、頭の中が整理されモヤモヤしていた事柄がハッキリと見えてくることが少なくありません。
クライアントのありたい姿(活動的や集中するなど)を、会話を通じて頭の中に構成するよう促します。このとき大切なことは、話しやすい環境を作り上げることです。
もし、話しにくい状態でクライアントに会話を求めても、ストレスや不信感を感じてしまい、会話量を増やすことができません。
話しやすい雰囲気や環境を作り上げることがコーチの役割です。
改善活動が活発な組織は「挨拶が上手い」という特徴があります。
挨拶は、社会に個人が参画するためのパスポートのようなもので、コミュニケーションの基本です。
コーチはクライアントの改善を促進する大役を担っています。
挨拶というパスポートはしっかりと身に付けておくようにしてください。
コーチは常日頃からより多くの人と挨拶を交わし、コーチとしてのキャラクターや職場の環境作りにエネルギーを使わなければなりません。
挨拶をすることに理由があります。
実は挨拶をすることによって、相手があなたにとって味方であるか、敵であるかを瞬時に判断しているのです。
ヒトが集団の中で生き残っていくためには他のヒトに仲間だと認められる必要があります。
ヒトは一人で生きてゆくことができず、必ず仲間を求める動物です。
原始時代を想像してみてください。小さなウサギを捕らえて食べるのと、巨大なマンモスを捕まえて食べるのとではどちらが効率的でしょうか?
明らかにマンモスの方が量的に食事に困ることが少なく効率的です。人間には、最も効率よく食べ物を得ようとする本能があります。小さなウサギを一人で捕まえるよりも、仲間と共に巨大なマンモスを捕らえる方が効率的ということから、チームや集団を形成することを選択してきました。そして、仲間と仲良く狩りをしなければ、効率よく食事を得ることができなくなり、死活問題に発展してしまうことも学習してきたのです。
集団で生き抜くことを身につけた人類は、その集団をさらに巨大化させ、その集合体として組織や社会を形成します。
私たち人類にとって、集団や社会の中でよりよい人間関係を形成し、自らの捕食効率を高めることが重要でした。
しかし、もし仲間はずれになった場合、効率的な捕食をすることができず、空腹への恐怖におびえ、ストレスが増大してしまうことでしょう。人とは仲間はずれを嫌う動物なのです。
そこで、私たちはチームや集団の仲間であることを確認するために「挨拶」をして、仲間であることを認識してきました。相手から気持ちの良い挨拶が返ってくれば
「おお、私はこの集団の仲間だ!」と安心感が生まれストレスも軽減しますが、挨拶が返ってこない場合や感情のこもっていない挨拶が返ってきた場合は、感情的に不安になったり、怒りを感じることでしょう。
朝の挨拶で気分が悪くなれば、その日は気分が落ち込んだり、嫌な感覚が体のどこかに残ったりしてしまいます。このような心身状態で効率よく仕事ができるでしょうか? 気持ちよく改善や改革を進めようと思うでしょうか? コーチングを円滑に進めることができるでしょうか?
お互いの存在を承認する挨拶がしっかりできている職場は、コミュニケーションや協調性が羨ましいほど高いものです。コーチであるあなたは、挨拶の原理原則を理解し実践する必要があります。コーチングの基本中の基本である挨拶を、日頃からしっかりと実践してください。また、柔軟な思考を持つことが必要です。
過去の経験や知識にとらわれず、常に好奇心を持って新しい思考パターンを作り上げることです。古い思考パターンのまま状況を理解しようとしても制約がかかり、新しい気付きを得ることが容易ではなくなってしまいます。
新しいパターンを作り上げるためには「いつもとは違う事をする」ことが大切です。
何か小さな事でも構いません。日頃何気なく行っていることに小さな変化を付け加えるようにしてください。例えば、普段より大きな声で挨拶をしてみることや、普段あまり話をしない人と話すことなどは新しいパターンを作り上げる絶好のチャンスです。
コーチは、クライアントがリラックスをして話ができるように雰囲気を作り上げる必要があります。
それには、コーチングセッションの初期の段階で、ユーモアを交えた会話をしたり、お互いが共通認識できる話(例えば、今日の天気のことや、最近話題になっているニュースなど)を組み込むことで、緊張をほぐすことができます。
緊張状態で始めてしまうと、クライアントは臨戦態勢を維持したまま、あなたを警戒しながら参加することになってしまいます。
これでは、お互いに信頼関係を築くこと(ラポールの形成)ができないため、コーチングを上手く進めることはできないでしょう。
ぜひ、このテクニックを調べて実践をしてみてください。不思議なもので、会議や講習会で開始から15分以内に笑いが起きると、とても良い雰囲気で進めることができます。
「凝り固まった雰囲気を解きほぐす」ためにアイスブレイクというテクニックが体系化されており、インターネットなどでも簡単に調べられます。コーチは、普段からユーモアや時事ネタを集めておく必要もあります。
傾聴とは、相手の話に耳を傾けるという意味があります。
コーチが話を聴くときには、クライアントの発する言葉に耳を傾け、クライアントの気持ち・視点になって聴く『主観聴』や、離れた『客観聴』をすることが大切です。
傾聴には、「あなたの話を聞いていますよ」と言う姿勢がとても重要です。次のような態度や反応でクライアントに伝えることができま。
・相づちをうつ
・返事をする
・相手の話を繰り返し言葉にして発してみる
・比喩を用いて繰り返し言葉にして発してみる
また、傾聴をする場合、目を見て話すと良いと言われますが、できるだけ鼻の鼻背部を見ながら、傾聴をするのがよいと言われています。目を見ることも大切なのですが、鼻背部を見ながら話を聴くと目線が少々下がり気味になり、優しい表情で話を聞くことができます。安心感を与えるちょっとした工夫です。
コーチは、傾聴をするとき、相手の口調や早さなどを敏感に感じ取る必要があります。相手の話し方の特徴を観察し、自らフィードバックすることをキャリブレーションといいます。相手の話すペースに合わせながら進める必要があります。
クライアントがユックリ話をしたら、あなたもユックリとした口調で話をします。(“スピード”にキャリブレーション)声のトーンが変わったら(例えば高くなる、低くなる)それに合わせてトーンを変えてみる。(“トーン”にキャリブレーション)
会話をしながらキャリブレーションを行い、相手の話し方のペースに合わせることが大切です。
ミラーリングとは、傾聴を進める段階でクライアントの動作をコーチも取り入れるという意味です。
私たちは、共通な事柄をもつ人と親近感を感じることが多くあります。
私が海外へ行ったとき、空港のフロントでトラブルに巻き込まれ困り果てるということがありました。
会話をする相手は白人の女性でしたが、ふと後ろを見ると、私と同じ肌の色で黒髪で黒い瞳の男性が立っていたので、何も迷わず助けを求めたことがあります。
同じ肌、髪、瞳の色ということだけで、その男性を信頼し、私は、その男性に助けを求めてしまったのです。
しかし、その男性は中国の方で言葉も全く通じず、私がすがりつきたいと思う気持ちをスルーされたことがあります。
みなさんも同じような経験はありませんか?
飲み会へ行って宴会の席に座ろうとすると、同じ部署の人が固まって座るとか、女性は女性だけで固まって座るといった現象です。
クライアントが話をしているとき、話に詰まってしまうケースも少なくなりません。
このようなときコーチはいくつかの質問をすることで、クライアントの止まってしまった思考に潤滑油をさすことができます。
コーチであるあなたは、クライアントに多くの言葉を話させ、クライアント自身が様々な気付きを得て、自らの考えで解決方法を導き出すことをコーディネートしなければなりません。
質問をしながらクライアントが考え、その内容を言葉にできるようにコーチングを進めるようにしましょう。
また、より多くの思考や言葉を促すためにはオープンクエスチョンを多用すると良いでしょう。
質問を投げかけるとき、クライアントが選択という縛りにとらわれず自由な発想で答えを出せるような質問方法です。
質問を投げかけるとき、クライアントが二者択一の回答ができるような質問をします。
質問をするとき、コーチの価値観や信念によってクライアントが真意として考えていること(または、考えたいこと)を阻害してしまうケースもあります。
つまり、コーチの質問に影響されてクライアントの思考が“汚染”されてしまう状態になってしまうのです。
これらを予防するためには、コーチ側が質問を慎重に選びながらクライアントに問いかける必要があります。
この質問の体系として提唱されているのがクリーンランゲージ法です。
これは、極力クライアントの思考を邪魔しない質問パターンがあり、これを活用または応用することで、コーチからクライアントへの”押しつけ”を回避します。
コーチングの冒険も中盤を超えようとしています。あなたは、冒険の途中コミュニケーションの大切さを理解し、そのテクニックを会得することに成功しました。
しかし、あなたはコーチとしてさらに成長をするためには、卓越したコミュニケーション能力を身につけなければなりません。相手の話す口調、トーン、顔の表情、体の動きなど様々なシグナルがクライアントから発信され、あなたはそれを見て・聴いて・感じながら相手の成長を促す必要があります。すなわち、相手の状態を認識し、あなた自身がその対応方法を調整(キャリブレーション)することで相手が話しやすい、そして、あなたの話を聞きやすい状態(環境)を作り上げる必要があるのです。
私たちの脳は様々な機能を有していて、それを統合した結果が日々の活動や思考に反映されています。脳は、1,300グラム程度の重さを持つ1つの臓器で、あなたの頭蓋骨の中に収まっています。そして、脳にはコミュニケーションを図るときにある”クセ”があることがわかっています。あなたにも必ずあります。大きく分けて3つのタイプがわかっており、コミュニケーションを円滑に進めるときのキャリブレーションに”クセ”を使用します。
NLPでは、人間を感覚別に3つのモードに分けてその特性を説明しています。
これを優位感覚と呼び、コーチ自身及びクライアントの特徴を知る上で大きな役割を果たします。特にクライアントの優位感覚を知ることでラポール*の形成が容易になったり、クライアントへのアドバイスを行うときの進め方などを効果的かつ効率的に行えるようになります。
*ラポールとは、虹の架け橋のようにお互いがつながった状態のことをいいます。
① Vタイプ(視覚優位:Visual type)
視覚を通じて見えるものから情報を収集し、認識や判断をすることを得意とするタイプの人です。動画、絵、ポンチ絵、図などで認識力が高まり、脳が活性化される傾向のある人です。
② Aタイプ(聴覚優位:Auditory type)
言語を聴覚から脳に取り入れ、そのものの判断や意味を理解することを得意とするタイプです。
論理的な説明を好むことから、ものごとの原理原則を説明した文書や会話などで認識力が高まり、脳が活性化される傾向のある人です。
③ Kタイプ(情動優位:Kinesthetic type)
身体を動かしながら情報を脳に取り入れるのが得意なタイプです。
実際にその作業をやってみたり、それをやってみることで感情的な変化(感動や驚きのような)を好み、OJTなどを経験することで認識力が高まり、脳が活性化される傾向のある人です。
VAKのタイプによって、質問に対する回答にも特徴が現れます。
Q.仕事を覚えるときにはどのように覚えますか?
V:図面や手順の説明してある解説書を見て理解します。
A:誰かに説明を聞きます。または、手順書を読んで理解します。
K:とにかくやってみます。
Q.東京の街の中で道がわからなくなったときはどうしますか?
V:地図を見ます。
A:警官や駅員に尋ねます。
K:歩きながら、目印を探します。
Q.食事を楽しむときのポイントは?
V:色や盛り方などをポイントにします。
A:素材やその産地や調理方法をポイントにします。
K:味わうことをポイントにします。
Q.部下に仕事を説明するときはどのように説明しますか?
V:絵を描いたり、メモに何かを書いたりしながら説明します。
A:その作業の加工原理や作業の必要性を理解させます。
K:現場へ行って、まずは一緒にやらせてみます。
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